アトピー性皮膚炎

Keijindo
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は乾燥していてバリア機能が低下している方がほとんどです。
その皮膚に外からほこりやダニなどから攻撃されると炎症を起こしてかゆみが出てしまいます。
かゆみによって皮膚を掻き壊してしまうとさらにバリア機能が低下してしまうので炎症が悪化します。
この億循環を止めないとアトピー性皮膚炎はなかなか治りません。
アトピー性皮膚炎で大切なことは
・今の皮膚炎を軽快させる(対処療法)
・体質改善によって再度悪化してしまうのを防ぐ(根本的治療)
皮膚炎を軽快させるためにはステロイドや抗アレルギー剤などの西洋薬が第一選択になるかと思います。かゆみや炎症が収まり心の落ち着きや十分な睡眠をとれるようになることは肌のバリア機能を上げる意味でも必要です。ただ、必要以上にステロイドを長期にわたって使い続けていると皮膚が薄くなり皮膚炎が治りにくなってしまいます。
西洋薬と一緒に漢方薬を服用することが、西洋薬で落ち着いた肌を持続さ乾くせるのにとても効果的に働きます。
漢方薬・鍼灸からみるアトピー性皮膚炎
中医学ではアトピー性皮膚炎の事を“四彎風”といわれています。
日ごとに痒みの場所が違いその痒さは耐え難いという意味を含んでいます。
小児型のアトピー性皮膚炎の原因は胃腸の機能がまだ十分出来上がっていないため、体の中のいらないものが解毒できずに
皮膚から出るためと考えられています。
成人型のアトピー性皮膚炎はストレスや睡眠不足などが原因で、皮膚のバリア機能が低下するために外からの刺激によってあアレルギー反応が起こると考えています。
アトピー性皮膚炎の中医学的分類
漢方薬局 不妊 皮膚
(1)≪湿熱証≫
乳児や幼児などが起こるのはこのタイプです。
胃腸の機能が未発達のため起こります。
ひざやひじの関節部分などに多くみられ、激しいかゆみが起こり掻くと出血や滲出液などが出るのがこのタイプの特徴です。
一般的な症状としては、食欲不振・下痢などがあります。
漢方薬では、“湿熱除湿薬”などを使います。
鍼灸では、“脾系の経絡”、“胃経の経絡”などを選穴していきます。
(2)≪血燥証≫
成人に多いのがこのタイプの特徴です。
皮膚が厚く肥厚したり苔癬化が起こったりします。 皮膚の乾燥があり、ひどくなると亀裂が入ることもあります。
夜間に掻痒感が増してくることもあります。
一般的な症状としては、めまい・不眠・月経過少などがあります。
漢方薬では、補血薬などを使います。
鍼灸では、“肺系の経穴”、“大腸経の経絡”などを選穴していきます。